

Paths Intertwined Liner Notes
“Cheers to the chance of our paths intertwined.”
("私たちの道が出会い絡み合ったことに乾杯を")
これは、まだ名前もなかった私の曲に、台湾のシンガーYenTing Loがつけてくれた歌詞でした。
私がこの曲に込めた想いがそのまま言葉になったように感じ、ファーストアルバムを作るならこの曲を絶対に入れたいと思うようになりました。
ちょうどその頃、浅草JAZZコンテストにてバンド部門グランプリと浅草JAZZ賞をいただきました。グランプリが嬉しかったのはもちろん、地域の方々を中心とした観覧者の皆様が私たちを選んでくださり、終演後にも数えきれないほどのお声がけをいただいたことが何より嬉しかったです。ここで、"アルバムを作ります!"と宣言したことが、このアルバム製作へ踏み出す大きなきっかけとなりました。
そして、2024年4月にこの5人で音を合わせた時、今の私たちの音を残したいと強く思い、急ピッチでの計画が始動。その時既にレパートリーはクインテットで20曲を超え、トリオも含めると40曲近くある状態でした。そこから、今の私の心に一番近いものを厳選して録音することにしました。
とはいえ、何もかも初めてで手探りの中、どこから手をつけるべきかもわからなかった私に、とてもたくさんの方々が助言をくださったり、ご紹介してくださったり、、本当に感謝してもしきれません。
こうやって書き出していると、数えきれないほどたくさんの奇跡のような出会いによって、背中を押していただいてきたように思います。
それは本当に複雑に絡み合った道のように繋がっていて、その中の一人でも出会えていなかったら、、、出会わせてもらっていなかったら、今ここにこのCDはないだろうと確信しております。
この場を借りて心からのお礼の気持ちを伝えさせてください。
最後になりましたが、このCDを手に取ってくださって本当にありがとうございます。
私たちの音楽が皆様の心に少しでも触れられることを願って。
、、、そして、「Paths Intertwined (絡み合った道)」という名の通り、これまでのすべての出会いがつながって今があるという想いのこもった楽曲たちが、メンバー一人一人の音楽と出会うことでさらに色味を帯びて変化してきました。
このCDは言わば「今の私たちの音楽」を切り取ったものであり、「今」は常に更新されていきます。
次にライヴでお会いするときには全く違う音楽が生まれ変わっているかもしれません。
もちろん、このCDを手に取ってくださった皆様との出会いもまた、新しい私の音楽を作っていってくれることでしょう。
そんな一瞬一瞬をずっと心に刻みながらこれからも歩いていきたいと思っています。